最近では、電気やガスなどの公共料金をクレジットカードで支払うことが出来るようになりました。
そこで今回は公共料金をクレジットカードで支払うとどんなメリットやデメリットがあるのかについて述べたいと思います。
公共料金をクレジットカードで支払うデメリット
口座振替割引が受けられない
東京電力を例にとってみますと、口座振替割引として一回50円(税抜き)のサービスを提供しています。
口座引き落としではなくクレジットカードで支払いをしたとすると、毎月50円の割引が受けられなくなる点はデメリットだと言えます。
ただし、実際に損をするかどうかは月の電気代金及びクレジットカードの還元率によって決まります。
月の電気代金 | 還元率0.5%(三井住友カード) | 還元率1%(楽天カード) | 還元率1.2%(リクルートカード) |
5000円 | 25p | 50p | 60p |
10000円 | 50p | 100p | 120p |
20000円 | 100p | 200p | 240p |
月の代金が5000円以上で高還元率カードを利用している場合はクレジットカード払いの方が得になるのが見て取れますね。
一人暮らしでもない限り高還元率カードで電気代金を支払うのが良いでしょう。月10000円の電気代金がかかっている人は最大で120-50=70円ほどのひと月に損をしている計算になり、年間ですと840円もの違いが出てきます。
ワンピースなどのジャンプコミックスで表すと約2冊分違ってきますね。
利用限度額との兼ね合い
すでに毎月利用限度額に近い金額を使用している人にとっては新たな利用先の追加は厳しいかも知れませんね。
クレジットカードの利用金額の増枠は意外と難しく、中には増額申請をしたらカードが止められたというような極端な例もありますので、利用枠に不安がある場合はもう一枚クレジットカードを作るのも1つの手だと言えるでしょう。
公共料金をクレジットカードで支払うメリット
ある一定額を超えると得をするようになる
上記デメリットの項でも述べさせていただいた通り、高還元率カードをりようすることなどで得をすることが多いのは大きなメリットだと言えます。
電気代やガス代などの光熱費や各種公共料金の1%でも返ってくれば結構な金額になります。
収入を1000円上げることは難しいですが、年間1000円の節約なら簡単にできてしまいます。
支払いの管理が非常に楽になる(引き落とし日が同じ日になる)
電気代とガス代金で引き落とし日が違って、気が付いたら入金し忘れていた、ということもかつてはあったかも知れません。
引き落とし日が違うとついやってしまうのですが、クレジットカードで支払う場合は当然引き落とし日が同じになりますので、そのような心配は減ります。
また、毎月のクレジット明細を見るだけで家計簿の管理ができる点も実際にやってみると実感できるメリットです。
クレジットスコアが上がる
我が国ではそこまで重視されないとはいえ、信用情報機関の国家指定化などが始まった現在そしてこれからは日本でもクレジットスコアが重視されることになるでしょう。
アメリカなどではクレジットカードでどれくらい消費したかというクレジットヒストリーからクレジットスコアを算出し、家を借りる際やローンを組む際の金利に影響するほど大きな意味を持つクレジットスコアが上がります。
ダイナースカードなどのブランドカードの作成や通常カードからゴールド、プラチナへのランクアップの際には非常に重要な要素となり、そのスコアが上がることこそが公共料金の支払いをクレジットカードで行うことの最大のメリットであると言えるでしょう。
クレジットカードではどんな公共料金が支払い可能なの?
実はほとんどの公共料金がクレジットカードで支払い可能であったりします。
・社会保険料
・医療費
・NHK料金
・交通機関
自治体によっても左右されますが、中にはすべての公共料金をクレジットカードで支払える地域も存在しています。
税金関係でいうと自動車税や固定資産税、住民税を支払える地域も存在しています。
例えば東京都では「都税クレジットカードお支払いサイト」にて手続きが出来ますし、「Yahoo!公金支払い」などを利用することで税金の納付をクレジットカードを利用して行うことが出来る自治体も増えてきています。
*税金の納付には手数料を伴う場合がほとんですのでその点は注意しましょう。
電気、ガス、水道などのインフラは口座振替による割引制度が適用されている場合がありますので、利用金額に応じて得する方を選びましょう。
*東京電力:50円、東京ガス:50円、東京都水道:50円
社会保険料に関しては2008年の3月より国民年金保険料のカード払いが可能になっており、月約17000円ですので、還元率1%で支払うと1年では2000円ほどの還元が得られます。1年分を一括で支払うと約3000円の割引もあるため、積極的に節約したい所です。
また、最近ではクレジットカード払いに対応している病院や診療所も増えてきました。 これらの公共料金の支払いで、人によっては数万円分のポイント還元を受けられる人もいることでしょう。
いずれも積極的にショッピングをする形ではなく、自動的に出ていくお金ですので、賢く支払いをしたいものです。