ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスが最高だった件について

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ヨンドゥウウウウウウウウ!!

かっこよすぎんだろおおおおおお!!

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」見てきた。

結論から言うと最高だった。

この記事はネタバレを含むのでまだ見てない人は見てほしい。1を見てない人は1を見てから2を見ることをお勧めする。

アマゾンプライムで200円も払えば見られる。200円の価値は余裕である。

「スターウォーズ」にも匹敵する傑作ですわ。

完璧な映画 

映画実にたくさんの要素から構成されている。

ストーリー、脚本、役者、キャラクター、音楽、演出、ある意味総合芸術と言っても良い。

第一作である「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は歴史に名を遺すほどの傑作映画であったと思うし、以前書いた「俺的映画ベスト100」にも入っているぐらいだ。

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流石にこんな傑作は連発して作れない。正直2となる「リミックス」にはそれほど期待していなかった。

が、だから良かった面もあるけれど、やはり客観的に見ても「リミックス」は最高だった。

序盤に貼られた伏線は悉く回収され、全くと言っていいほど無駄がなく、演出と音楽に優れ、キャラクターは最高だった。

特にヨンドゥ。

1でもお気に入りのキャラクターだったが、リミックスになって俺の最も好きなキャラクターとなった。

ダースベイダーかヨンドゥかってぐらいのレベルだ。

実の親と育ての親

今回のテーマはある意味「スターウォーズエピソードⅤ帝国の逆襲」と同じで、もっと言えば古代からある「オイディプス王」や「カラマーゾフの兄弟」からある永遠のモチーフ、父親と子供の関係についてなんだと思う。

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そこにサノスの娘達の関係やガーデンオブザギャラクシーの絆の話なども加わって、大きく「愛」がテーマになっていると思う。もちろん映画の定番なんだけど、ここまで綺麗に描けた映画もないような気がする。

今回の話は主人公ピーター・クイルが実の父親であるエゴとの再会を果たす前半と、そのエゴと敵対する後半に分かれる。

前半ではヨンドゥが徹底的に悪者になる。

なにせエゴがクイルを迎えに行かせたのにヨンドゥは父親に渡さず宇宙海賊団の一員にしてしまう。

ヨンドゥはその一件で仲間を裏切り、追放されるも悪びれる様子もない。なぜクイルを渡さなかったのか聞かれても「小さい奴がいた方がお宝を盗みやすかったんだ」みたいな感じだ。

エゴはクイルのことを考えて寝れなくなっていたし、クイルは父親とキャッチボールがしたかったし、ヨンドゥは親子の仲を引き裂いた存在だった。

というのが前半で、俺もすっかりそう思ってしまった。

でも、後半でガラリと話が変わる。

エゴはその名前が表す通りエゴイスティックで、実はクイルに対して愛情なんて抱いていなかった。エゴの目的は宇宙と自分の同化であり、自らに匹敵する能力を持った子供を作ることにあったわけだ。

エゴはその目的のために宇宙全体を旅し、子どもを大量に作り、自らの星に呼び寄せ、適合性がないと知るや子供たちを抹殺していたことが分かる。

ヨンドゥは実はそれを知っていて、仲間の掟を破って、自分が追放されてでもクイルを助けたかったのだとわかる。

ガーディアンオブギャラクシーは再び銀河の平和を守るためにエゴとの闘いに臨む訳だが、決定打となるのが前半にアライグマことロケットがくすねたアニュラクス・バッテリーでしかも赤ちゃんのグルートがそれを仕掛けるというのもすごく良かった。これだけ壮大で現実離れした話なのに話に無理がなくきれいに一本の線につながっている。

あとはやっぱりヨンドゥ。ヤカの矢の強さは健在だし、正義の味方ではないんだけど、最終的には味方になるし、何よりクイルへの愛情の深さが実の親子そのもので、クイルを道具として思っていないエゴとは対照的だった。

生みの親より育ての親とはよく言ったものだが、自らを犠牲にしてクイルを助けるシーンは泣いてしまった。「いい息子を持てた」とか格好良すぎるだろう!

この映画はとにかくヨンドゥである。

実は出番はそんなに多くないのだけれど、全ての映画キャラクターの中で一番好きですわ。。アライグマのロケットも好きだけど。

3も現在制作中らしいので、今度は劇場版で見てみようかなと思う。

2の出来が良すぎて不安も結構あるんだけどね。