宮迫博之や田村亮達はそこまで非難されることをしたのだろうか?会見を見て思ったことを率直に書く

今週は未だかつてないほど様々なニュースが世間を賑わせた。

特に芸能界においては激震と言ってもいい事件が続く。

2019年ももう半分以上が過ぎたが、今年起こったことだけを考えても色々起こりすぎて正直頭がついていけないのは自分だけじゃないと思う。

大手芸能事務所と癒着する大手マスコミ

先週から今週にかけて起こったことはこの点を浮き出しにする内容のものが多かったと思う。

特に象徴的だったのが元SMAPの3人にジャニーズ事務所が圧力をかけていた問題だ。

www3.nhk.or.jp

このニュースが出た時、まともな日本国民なら皆こう思ったはずだ。

「やっぱりな」

このことは誰もが知っていた。

しかし今回が今迄と違うのはこのことを国の機関である「公正取引委員」が調査し、それをNHKが報道したこと、そしてキー局は報道こそしたものの大々的には取り上げなかったことの3点であろう。

これらのことは非常に大きな意味を持つと思う。

このタイミングでこの報道がされたということはジャニー喜多川氏が亡くなったことと無関係ではないだろう。

SMAPに関して大手マスコミは明らかにおかしかった。

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特にスマスマでのSMAPの5人の謝罪会見は全く合理性がなく、一体彼らはなぜ謝らなければならないのか?なぜこのようなパワーハラスメントが公然と行われるのか?

大げさではなく、あの会見を見て俺は日本からは正義というものが消えたのだと思った。

俺はジャーナリストではないが、ジャーナリズムって真実を明らかにすることであって真実を隠蔽することじゃないのか?と強く思っている。

現在日本のマスコミが一部の企業の支配下にあることはジャニー喜多川氏の死に対する報道姿勢を見れば明らかである。

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ただ、ジャニー喜多川氏が死去したことでその支配力は大分弱まったのだろう。NHKがジャニーズ事務所の圧力について報じると一応大手テレビ局もそれについて扱った。

これまでなら多分黙殺されていただろうと思う。

そして7月20日、歴史に残る会見が行われた。

ロンブー田村亮「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫やからと言われた」

昨日はずっと雨上がり決死隊の宮迫とロンブー亮の会見を見ていた。会見を見終わった後はテレビやらネットニュースやらなにやらでその情報ばかりを追っていた。今回の本題ともいえるその感想は後に述べるが、やはり気になったのはロンブー亮が語った吉本の社長が言ったと言われる「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫やからと言われた」という言葉だ。

これを聞いて吉本興業が会見させたくなかった理由も分かった気がした。

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この画像は2019年7月21日現在のwikipediaから引用させてもらった吉本興業の株主表である。

日本のマスコミの腐敗ここに極まれりである。

一時期上場していた吉本興業は上場を取りやめて株主を大手マスコミや銀行などの一部の企業に集中させた。簡単に言えば大手マスコミとの癒着である。

昨日から久しぶりにずっとテレビを見ているのだが、亮の件の発言を取り上げたのは東野幸治のみである。あえて「フジテレビ」とも「ワイドなショー」とも書かないが、それ以外は今のところ触れているところはないし、これからも触れないであろう。生放送だから放映できたことであり、録画であればその部分はカットされていた可能性が高い。

ジャニーズ事務所、吉本興業以上に腐っているのは在京、在阪のキー局なのではないだろうか?

むしろ、その癒着関係こそがジャニーズの傲慢、吉本の傲慢を産んだのではないだろうか?

宮迫とロンブー亮は果たしてここまで追い詰められるほど悪いことをしたのだろうか?

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ここから先は批判覚悟で書く。

俺は無敵の人に近いので人から批判されても別にいいのだが、個人的に宮迫や亮がここまで追い詰められるほど悪いことをしたとは思っていない。

 本田圭佑のしたこのツイートが炎上した訳だが、俺も個人的に近い意見を持っている。

色々と情報が錯そうしているが、まず宮迫達芸人たちがオレオレ詐欺を働いた訳ではないということは言いたい。

なんかまるで彼らがオレオレ詐欺の片棒を担いだみたいな論調になっているのは解せない。

彼らがこういうイベントに出ることによってオレオレ詐欺をする連中が図にのるという論調は分からなくもないが、そういう奴らは根が腐っているからそういうのがなくても悪いことをする。

そもそも最も責められるべきはオレオレ詐欺を働いたクソ詐欺野郎どもであり、まずはそっちをしっかり叩けよと思ってしまう。

そのような発言をした芸能人もいるが、ものすごく叩かれていた。ヤフコメやらがーるずちゃんねるやらも見ていたが、とにかく袋叩きにあっていた。マスコミも宮迫達が謹慎を発表した瞬間に芸人をこれでもかと叩き始めた。

個人的には違和感しかなかった。

反社会的人間かどうかなんてわかんねぇよ

もう叩かれるのを覚悟で色々言いたい。昨日二人の会見を見ていて、何を言われようが言いたいことを言うことの重要性を感じた。もう好きにしてくれ。書きたいことも書けないようならブログなんてやってる意味がない。

真面目な話、パッと見て反社会的な勢力に属する人間かどうかなんてわからないと思う。

俺もSNSなどを介して何百人の人に会ったが、その人たちの中に反社会的な人間がいなかったとは言い切れない。

反社会勢力だってコンビニに行くだろうしレストランで食事をするだろうし電車に乗るだろうしテレビやラジオを聞くだろう。

勿論それを知らずにサービスや商品を提供した訳だ。

俺は昨日の会見を見た限り嘘はなかったと思う。嘘でない証拠などはないが、そう思う。

多分本当に反社会勢力だとは知らなかったんだと思う。そしてフライデーの記事でそれを知ったというのも本当だと思う。

勿論そこでギャラを受け取っていないと言ったのは良くない。責められるべきであるとは思うが、それにしたって責められ過ぎた。

罪と罰のバランスが取れていない

俺は一応大学は法学部を出ていて、刑法や刑事政策の授業などには出ていた訳だが、その中で量刑の問題というのはかなり慎重に決められるべきだというのを習った。

多少オカシイと思う部分はあっても、罪と罰は基本的にバランスが取れるように法律は出来ている。

今回はそういった法の外の話であるが、それにしたって罪と罰とのバランスがとれていない。

宮迫や亮は一体何の罪を犯したのだろうか?

彼は嘘をついた。

それ自体は犯罪ではない。

そもそも嘘をついたことのない人間がいるのか?

テレビでレギュラーを何本も抱える人間達が保身のために嘘をついた。

それに対する罪は全てを失うことであった。

あまりにバランスが取れていないと思う。

とにかく他人を引き釣り降ろそうとする連中を見ていると吐き気がする

結局これなんだよ。

宮迫とか亮を叩いている奴らは自分よりも恵まれている奴らが堕ちていくのを見て喜んでいるだけなんだよ。

その気持ちは分からなくはないよ。自分にだってそういう部分はある。

人を叩くということは快感を伴う。まるで自分は正義になれたような気分になれる。でも、叩かれた人間はとても痛いんだよ。

俺もたまにネットで叩かれたりするし、はてぶのコメントでダメージを食らうこともある。言っている方は何気ない言葉でも言われた方は結構キツイものでさ。

話が逸れたんだけど、冷静に考えて彼ら芸人たちの何が悪いのかを考えて叩いている奴はいるのだろうか?

多分いないと思う。

子供が悪いことをしてしまい、それを謝ろうとしている親は親じゃない

30を超えて涙脆くなったのか、亮が泣いているのを見て俺も泣いてしまった。

俺は別に彼らのファンという訳ではない。アメトークやロンハーは昔よく見ていたが、最近では全然見なくなったし、そもそも続いていたのかどうかさえ知らなかったぐらいだ。

だが、田村亮が心の底から謝罪したかったというのは伝わった。

それを止められてとても辛かったと思う。

嘘なんてつきたくなかったんだろうなと思う。

昨日の会見を見て、田村亮がどうして芸能界で成功できたのかよく分かった。芸能人としてはあり得ないぐらい不器用でまっすぐな人間だったんだな。だからこそ嘘をつき続けることが出来なかったし辛かったんだと思う。

昨日の会見は相当な覚悟がないとできない。

なにせすべてを失う可能性がある。

吉本興業はもちろん、テレビ、ラジオ、新聞を全て的に回す可能性が非常に高かったはずだ。

それでも良心の呵責に耐えられなかったのだろう。

なんだろう。それを見てとても腹が立った。

本当の悪党はいくらでもいて今でも笑っている。

池袋で起こった殺人事件の犯人は未だに捕まっていないし、ツイッターに多数生息する、人を騙すことに一片のためらいもない商材屋と言われる連中も野放しだ。

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本当に叩かれるべき人間が叩かれずに、そうでない人間が叩かれる。

おかしくないか?

今回の件は吉本だけの問題ではない

今回の件は論点が多数ありすぎてなにがなんだかわからないという人も多いだろう。俺もそうだ。

問題の根本は一体どこにあるんだろうか?

明日、吉本興業の社長が記者会見を行うという。多分、納得のできるようなものにはならないだろう。

この数年、もしくは日本史が始まって以来企業側が行った納得のいく記者会見というものは無かったように思う。

仮にそういう会見であっても、マスコミは都合の悪いところはカットするのではないかという疑念さえある。

宮迫と亮の会見からして重要だと思われる点はかなりカットされているように見えた。

今回の件は日本という国の病理的な面が出ているように思う。

松本人志は先ほどワイドなショーで「芸人ファースト」ということを言ったが、日本全体として人がファーストになっていない傾向もあるし、パワーハラスメントが蔓延しているように思うし、何か問題があれば隠蔽しようとする隠蔽体質も蔓延している。

隠蔽しようとしてさらに不信感を増す。

それが日本の文化だというなら、もうそんなクソたれった文化無くしちまえ!って思う。

人間は一つ嘘をつくとそれを隠すためにもう一つ嘘をつかなければならなくなる。そうやって嘘の連鎖を重ねた結果が今の日本の大企業ではなかろうか?

日本は全体として病気を患っている。

その根本がそのような体質にあるのではないだろうか?

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失敗は誰でもする 重要なのは失敗にいかに向き合うことではないだろうか?

外国のことは知らないが、日本人は失敗しないことに価値を見出そうとする傾向があるように思う。

今回の件でもそうだが、一度の失敗で全てがダメになる。

そんな世の中生きにくくないか?

俺は生きにくい。

学校教育からしてそうだった。

俺は根が教育業界の人間で、ずいぶんたくさんの生徒を教えてきたが、生徒の成長を最も阻害しているのが「失敗したらどうしようという意識」にあると思っている。

例えば数学の問題を解くとき、それが解ける子は数学を好きになる。数学そのものというよりもそこに承認が与えられるからだ。しかし数学が嫌いな子は数学そのものよりも数学の問題が解けないことを咎められることが嫌いな場合が多い。

数学の問題が解けないという失敗を恐れる訳だ。

それが故に、日本人は国際的に見ても高い数学の水準を誇るにも関わらず、圧倒的に数学が嫌いという生徒の割合が非常に高い。

参照:文部科学省データ

ちがうそうじゃない。重要なのは失敗しないことじゃない。失敗から学ぶことだ。

日本の衰退は失敗を恐れる文化から始まると本気で思っていて、日本で何かビジネスをやろうとするとまずちゃんと利益はでるのかから始まる。失敗をしないことが一番な訳だ。

だからツイッターなどのような革新的なサービスが生み出されない。新しいアイディアが出ないからどんどん世界の流れから取り残されてしまっている。

嘘をついたのは良くないことだし、オレオレ詐欺のグループのところに営業に行ったのもよくないことだ。この辺りを弁護する気も必要もない。

でも、そのことに更生の機会が与えられないのは健全ではないと思う。

感じた違和感もそのまま列挙する

「詐欺の被害に遭われた方々の声が聞こえてこない」

この部分に違和感を感じているのは自分だけだろうか?

一連の報道や会見で、「詐欺の被害に遭われた方々」という言葉が何度も出てきたのだが、そういった被害者の声が全く聞こえてこない。

これは個人的にすごく違和感がある。そういう人たちが「宮迫達を許せない!!」と言っているならわかるのだが、彼らを責めているのは全然関係のない人たちだ。

また、本来責められるべき「オレオレ詐欺をしまくったクソ野郎ども」について我々は全く知らない。少なくとも俺はそいつらが何者か、どんな手口で金をだまし取りやがったのか知らない。。

さらに「闇営業」という言葉だが、これは反社会勢力と付き合うということなのか事務所を通さずにやったことを指すのかがよく分からない。

それに付随して吉本興業側が本当にその営業について知らなかったのかどうかも怪しい気がする。会見で宮迫は実際に営業に行った際吉本の社員もいたし、入江は吉本のイベントのスポンサーだったと語っていた。

headlines.yahoo.co.jp

これは大分話が違うと思った。根本が揺らいでいる問題だ。

もしこれが事実なら、反社会勢力とつながっていたのは吉本興業という会社であることになる。

そしてある種中心にいると言っても良いイリエが全く出てこないことにも違和感がある。

違和感というか、宮迫も亮も本来は闇に葬られていた可能性があって、なにせ件の会見の前に各スポーツ誌は「宮迫逃げた!」の見出しをつけていた。

多くの人がそれを信じたのではないだろうか?

どうしてスポーツ誌はそのような報道をしたのだろうか?

それは吉本側がスポーツ誌にそう情報を伝えたからに他ならないであろう。

大手のマスコミが報道しなければそのニュースはなかったことになる。

このブログで何度も書いたことだが、二人が会見を開かなかったら全てを闇に葬っていたのではないかと思う。

「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫やからと言われた」

何も大丈夫じゃない。ふざけるな。

これが今の大手芸能事務所の意見であり、その言いなりになっている情けない姿がキー局の姿なのだろう。

個人的には恥を知れと言いたい。