俺は3年前の2016年に会社を辞めて、自営業として届けを出した。それ以来自営業として活動している。
会社を辞めた時には退職金は1円もでなかったし、すぐに開業届けをだしたから失業保険ももらっていない。同時に引っ越しをして、不動産屋が敷金を返さないとかいうトラブルもあった。
それらは全くよくないが、当時はクタクタだったし会社を辞められた解放感があったので無意味に消費したくないので色々無視した。まぁ、敷金はなんだかんだ返ってきたが。
先日、確定申告を終えた。
税理士を通してないので8時間かかった。
普通8時間も何かをすればお金が発生するが、確定申告はお金がとられるだけというむなしさを抱えながらポストに書類を投函した訳だが、数日後に重量オーバーだったので配達できないと返ってきた。
まぁ、それもいい。良くはないしイライラしたし腹も立ったが、もう済んだことだ。
だが、これから述べることは済んだことでは済まされない。さすがに怒りで頭がおかしくなりそうなので記事にする。
35年で3倍!国民年金という名の出鱈目
一昨年と去年でなんか国民年金の額が違ったので、なんか変化したのかなと思って国民年金の推移について少し調べてみた。調べてみて驚いた。
以下は日本年金機構のホームページに記載されている表のキャプチャだ。きっと驚くから見てほしい。
画像引用元:国民年金保険料の変遷|日本年金機構
これを見ては?と思わない人がいたら感覚がマヒしていると思う。
無知とは罪だという言葉があるが、俺は罪人だったのかもしれない。
昭和40年代、国民年金の額は1000円未満だった。それが昭和50年代が終わることになると6000円になった。およそ6倍である。この時点で十分出鱈目であると思うのだが、ここからが酷い。
平成元年には8000円になっていて、平成が終わるころには16000円になっている。
何を言っているかわからねぇと思うが本当の話なんだ。
本当の話なんだ・・・
これが今、俺たちが目の前にしている現実なんだ・・・
もらえる額はどうなっているの?
一方どれぐらいもらえるようになったのかを調べようと思うと非常に苦労する。
画像引用元:国民年金 - 老齢基礎年金支給額の推移 - Weblio辞書
西暦表記と元号表記なのでわかりずらいが、1999年をピークにもらえる額は下がっているようだ。
1999年は平成11年なので、年金受給開始の年齢を60歳とすると1939年生まれの人がピーク時の金額をもらっていたことになる。
その人たちが国民年金を払い始めたのが1960年代、つまり昭和30年代だとすると国民年金料金が1000円代だったころになる。
…これって正しい計算なんだろうか?この手の問題に鈍すぎて計算違いをしているんじゃなかろうかと不安になる。間違っていたらそっと教えて欲しい。
だってあんまりじゃないか?
払う額は何倍にもなっているのに、もらう額は一体何分の1になっているんだい?
払った人間ではない人間が沢山もらい、払った人がもらえないというのはもはや、狂気を通り越して詐欺だと言える!
こんなのおかしいだろう?
収入は減り、負担は増え続ける美しい国日本!!
国民の平均年収(サラリーマン)はこんな感じらしい。
画像引用元:【徹底解析】サラリーマンの平均年収は?年齢別・業界別など、データから解る今後の推移はどうなる?
もう少しさかのぼるとこんな感じらしい。
画像引用元:サラリーマン年収|年次統計
これはサラリーマンの平均年収なので国民年金の対象者である自営業にはあてはまらないのだが、傾向としてはつかめるだろう。
どちらにしても平成9年頃が平均年収のピークで、それ以降は悲しいぐらいに落ちている。
ちなみにこの期間世界ではどれくらいのインフレがあったかというのが次の数字。
画像引用元:世界の物価推移比較
1980年の物価を100として現在どれくらい物価が上がったかの指数だが、日本はほとんど物価が上がっていない。よく言われることだが日本は世界的なインフレから取り残されていて、つまり簡単に言うと貧しくなっている。
ドイツは約4倍、アメリカは約5倍以上、アメリカの平均年収の推移を調べたらインフレとともにやはり上がっていた。
画像引用元:2000年以降のアメリカの世帯収入(中央値)は、下降中。
アメリカはアメリカで問題はあるが、世界の物価は高くなり、年収の額面は上がり続けているのに、日本では逆の現象が起きているということは、いまさら言うまでもないのかも知れない。
そして恐ろしいことは、国民年金の例でもわかる通り、負担の額は倍増しているという面だ。
問題はまだある。
それは、平均年収以上に中央値は下がっているという事実だ。
画像引用元:日本人の平均年収と中央値の長期推移
これは酷い。
格差社会が叫ばれて久しいが、問題は全く改善されていないということが分かる。
収入は減り、負担は増え、世界的に取り残されているのが現代の日本であって、国民年金の増額はまさにそのことを象徴している事実であると言える。
税金のわかりにくさは国を滅ぼす
高度に文明化された社会ほど明確でわかりやすい税金の仕組みを持つ。
これは世界史上明白な真理だ。
世界史を馬鹿にしてはいけない。日本の低迷は世界の歴史から何も学ばなかった人間達が政治を担当してしまったことにあると思っている。
古代ローマ帝国を作ったアウグストゥスの例を見てみよう。
帝政当初のローマの税金はどのようなものであったか?
それは、ローマ市民権を持つものなら直接税は兵役(しかも志願兵制)で、他には消費税的な販売税が値段の1%、相続税が5%、奴隷を解放する際に奴隷の市場価値の5%を支払う奴隷解放税だけである。
一方ローマ市民権を持たない属州民は収入の10%を支払う必要があった。
なんとこれだけである。
これだけで広大なローマ帝国を維持し、発展させたのであった。
税金は広く浅く、そのためにアウグストゥスは人口を増やした。人口が増えれば税金も増える、結婚し子供がいるものは要職に就きやすくなり、実際に人口は増えた。そして税収も増えた。
アウグストゥスが世界最高の名君と言われる所以である。
驚くべきことに今の日本は真逆を行っている。
税金の仕組みはこれ以下はないってほど複雑だ。
社会保障料も面倒だからここでは税金として扱う。
保険料、年金、市民県民都民府民税は基本とられ、消費税は増税され、死んだら相続税がとられ、自動車もったら車税をとられ、嗜好品にも高額な税金がとられ、事業で利益が出たら事業税がとられ、不動産を持てば固定資産税がとられ、法人にすれば法人税がとられ、とにかく生きているうちに税金はとられまくる。
そして還元はされない。
払った税金はろくでもない公務員どもや老人たちを養うことに使われ、足りなくなれば国は銀行などに圧力をかけ無計画に借金をし、人口は減り続けているのに生活保護世帯は増え続けている。
苛政は虎よりも猛なりという言葉があるが、まことに酷い状態である。
全部廃止してしまえばいいんだよ。年金も廃止、健康保険も廃止、公務員は7割リストラ、外国人の生活保護は違法、大きな政府じゃなくて小さな政府を目指す。
昔みたいに夜警国家にもどろうぜ!
天下りは厳罰にして公務員の再就職は禁止!
正直に言って今の日本の状態はローマの軍人皇帝時代よりも酷い。
まったくもって美しい国だぜ!!