映画版スターウォーズ歴代ランキングをSWを愛してやまない俺がシリーズの魅力を語りながら勝手に発表する

一体、今までどれくらいの映画を見てきたのだろう。

数えたことはないし、数えられもしないが、沢山の映画を見てきたと思う。

かつて、このブログで今まで見て来た中でのトップ100を記事にした。

www.myworldhistoryblog.com

ある意味この記事によってこのブログが世に出たと言っても良いぐらいの記事だ。当時のはてぶ最高記録を叩きだし、実に多くの人に読んでもらった。

ランキングの1位は記事をご覧いただければお判りになる通りスターウォーズである。

何回考えてもスターウォーズである。多分生まれ変わってもそれは変わらないであろう。

ランキングベスト100では1シリーズ1つのランクインだったが、その縛りがなければいくつもランクインしていたことであろう。

という訳で今回は人類が生み出した最高の映画、スターウォーズシリーズの歴代ランキングを記事にしたいと思う。

第11位:最後のジェダイ EP8

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これはもう、満場一致で最下位なんじゃないかと思う。

なぜこうなってしまったんだ…

最強最後のジェダイであるルークが修行さえもしていないようなレイに追い詰められたり、ベンがグレた原因がルークにあったり…

正直、黒人とアジア人の旅が無効になったとか、全体として意味不明だったとか、そういう部分はもうなんか自分の中では許せる。レイアが宇宙空間から帰ってきたり、ワープがとんでもない威力が出たり、スノークとは一体何だったのか、そう言った部分を突っ込み始めたらキリがないが、もうそんなことはどうでもいい。

問題なのは過去作の否定とも言えるような部分だろう。

そんな中で唯一良かった点は最後までルークが戦わなかった点だ。

エピソード6でルークは皇帝の前でライトセーバーを捨てた。

これはライトセーバーを使うジェダイが結局力に飲み込まれた歴史への反省であり、皇帝及びシスへの完全勝利を表していた。それはマスター・ヨーダでさえできなかった偉業だ。

だからルークが最後までライトセーバーを使わなかったことは良い。そこだけは良い。

でも、だからこそ結局スターウォーズはEP6で完結していたとも言える。

ルークが実の甥を殺そうとしたなど言語道断である。

散々引っ張ったレイの出生の秘密を無にしたり、7で貼られた伏線を全て台無しにしてもしまった。

蛇足とはまさにこのこと。

第10位:ハン・ソロ

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ハン・ソロをハリソン・フォードがやらなかったことが問題なのではない。

既に出来上がったキャラクターを演じるのは難しいが、アレックギネスからユワンマクレガーにオビワンが変わっても違和感はなかった。そういう意味で主演の俳優は頑張っていたと思う。それでもやはり演じきれなかったとは思うが…

問題なのはその中身、特に最後だ。

いきなりダース・モールに出てこられても困る。だってモール死んだじゃん。それこそオビワンにやられたじゃん!

しかもハン・ソロの恋人はまだ多分生きていて、とかやられても萎える。ソロはレイアと結ばれた訳で、死んだはずの恋人とか出てこられてもなぁ。

散々文句を言っているけれど、そこまで悪い作品という訳ではないと思う。ラストのモヤモヤ感を除けば映画としては出来は良い方だろう。11位と10位にはものすごい差がある。

でも、結局ハン・ソロとスターウォーズという大きな看板を背負えるほどの出来にはならなかったというのが最終的な感想になるかなぁと思う。

 

第9位:スカイウォーカーの夜明け EP9

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なんというか、気の毒な感じがした。

8で徹底的に破壊されたスターウォーズをなんとか復活させようと頑張った結果こうなったという感じがヒシヒシと伝わってきた。

スターウォーズは7、9と8で監督が違う。7、9はJ・J・エイブラムス、8はライアン・ジョンソンが監督をしており、その齟齬がもろに現れた。

観たかったのは終わらせるための物語ではない、とした以下の記事の通りで、こういうスターウォーズが見たかった訳じゃないんだよなぁという感想が強い。

www.jigowatt121.com

個人的にやはり一番気に入らなかったのは皇帝の復活である。

アナキンがフォースに安定をもたらすものというのは何だったのか?

スカイウォーカー一家がその命をかけて守ったものとは一体何だったのか?

9は頑張った映画だが、結局6までのエピソードを台無しにしてしまったのも確かだと思う。

ディズニーはこれ以降もスターウォーズを作る気満々らしいが、正直もう勘弁してくれよと思う。

スターウォーズの続編を作ればその出来がどうであれビジネス的には成功するだろう。そして自分は見てしまうのだろう。

正直、9は良いところのない映画だったと思う。

スカイウォーカーの血筋は絶え、パルパティーンの血筋は残った。つながりとは必ずしも血では計れないが、その結末に一体どんな意味があるのか?

www.myworldhistoryblog.com

第8位:ファントムメナス EP1 

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ファントムメナスが公開されたのは確か高校生の時だった。当時は正直話の内容がわからなかったが、ライトセーバーアクションが大幅に上がっており楽しかった。

今考えてもファントム・メナスは色々と説明不足だったと思う。EP1と2に共通している点である。ただ、それは3が公開されて以降よくわかった。1と2には巧妙に伏線が貼られていて、3で爆発するようになっていたのだ。

だから1は映画としての完成度は高くない。当時は駄作という評価さえ受けていたように思う。

だが、エピソード6までの流れが明らかになった今、これはやはり必要な映画だったと思う。

そして、EP1から3までの主役ってアナキンだけじゃなくて皇帝もだよな、と今さらながらに思う。

第7位:クローンの攻撃 EP2

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EP1とほぼ同様の理由でこの評価。

個人的にはヨーダが戦っているのが面白かった。

ライトセーバーアクションが各段に進化しているのは良かったが、内容の方は全然意味が分からなかった。

サイフォディアスが何者なのか、何をしたのか、ドゥークーは何なのか、何がしたいのか、見ている当時はまるで理解できなかった。

1も2も3ありきで作られているので、3で色々見て理解できるようになっていて、アクション面で引かなければならなかったのかなと思う。

ただ、映画以外で補完することを前提とした映画はどうなんだろうなって気持ちもある。

第6位:フォースの覚醒 EP7 

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ここからはかなり良かったゾーンに入る。11位と10位の差も激しいが、7位と6位の差も激しい。

8と9を蛇足だと酷評したが、EP7は傑作であった。唯一スターウォーズの続編に恥じない出来であったと言えるだろう。

全体的にテンポは非常に良かったし、ソロがミレニアムファルコン号に乗った時には泣きそうになった。

あれ?そういえばファルコン号ってなんであんなところにあったんだっけ?

最後の引きも完璧で、ついにルークが出て来たぞーおーーー!!というところで終わった。

なんでルークはあんなところに一人でいるのか?レイの正体は?なぜベンはカイロ=レンになってしまったのか?いろいろな謎にワクワクしたものだ。R2D2が動いた時なんかは鳥肌が立つレベル。

それがまさかあんなことになってしまうとは…

8は兎に角スターウォーズというものを根本的に壊してしまったのだな…

第5位:ローグワン

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ジェダイが出てこないスターウォーズ。

スターウォーズというのはスペースチャンバラではなく銀河の命運をかけた戦いの物語であるということを思い出させてくれた。

この物語は非常に良い。誰1人欠けてもミッションは成功しなかったし、名もなき人物たちが未来にバトンを渡し、ルーク・スカイウォーカーという1人の英雄につないでいくのだという終わり方は最高だった。

そしてダース・ベイダーが恐るべき暗黒卿であるということを思い出させてくれた。

まさしくスターウォーズを原点回帰させた物語だと言えるだろう。

第4位:シスの復讐 EP3

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日本語訳を巡って色々と論議のあった作品。

EP1とEP2が公開された後、スターウォーズはもはや終わったという風潮さえあったと思う。もうこれはスターウォーズではなく同じ名前の別の何かだと。それを一気に戻したのがEP3だと思う。

この物語は民主主義および人類の歴史への皮肉も混じっていて、民主制のもろさについて巧妙に突いている作品だと言える。

現代は民主制が当たり前のような風潮になっているが、歴史を見ると民主政は1度滅んでから2000年近く人類の歴史で超マイノリティとなった。そして2000年前の民主制というのは非常に脆かった。

そしてアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになるまで、フォースの暗黒面へ落ちるところを描いてくれた。

その過程に納得できない人がほとんどだろうが、愛するが故に暗黒面に落ち、そしてEP6では愛するが故にジェダイに帰還するという1から6までを一本の線につないだ作品でもあった。

まさに傑作と呼ぶにふさわしい一本であると思う。

第3位:ジェダイの帰還 EP6

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この映画を初めて見たのは果たして幼稚園ぐらいの時だったか。

当時は皇帝よええええwwwと言って大爆笑していたが、タイトルから終わり方から完璧だったと思う。

EP8とEP9に関してはタイトルが意味不明だが、6は大きな意味を持つ。

長い間シスの暗黒卿になっていたダースベイダーがジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーとして帰還し、フォースに安定を、銀河に平和をもたらしたのだ。

これ以上の終わり方などなかったであろう。そしてこれで完璧に完結していた。

トイストーリが3で完璧なラストを迎えたのと同様、スターウォーズもここで完璧な終わり方をしたのだ。

かつてジェダイたちはシスを力によって征しようとした。その結果シスの力はかえって強まり、パルパティーンという皇帝を生み出してしまった。ルークはそこで戦わないことで勝利した。

僕はジェダイだ、かつて父がそうであったように

剣道の極意は活人剣であると言われる人を殺す道具である剣の最終形態が人を活かすというのは大きな矛盾に満ち溢れているが、その矛盾こそが真理であると言える。

そしてその真理がシスの闇の力に打ち勝った。

まさに歴代最高の映画スターウォーズに相応しいラストだった。

第2位:新たなる希望 EP4

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全てはここから始まった。

ローグワンやエピソード3を観ると、ルーク・スカイウォーカーが如何に全銀河系に待ち望まれた英雄であったかが分かる。

「NEW HOPE」

エピソード4にこの名前を付けたのは本当にすごいと思う。

ヴィックス、ウェッジ、オビワン、ソロ、C3PO、R2D2、チューバッカ、そしてダースベイダー、よくこれだけの魅力的なキャラクターを生み出した。

音楽、キャラ、ストーリー、全てが高次元で成功した、映画史に永遠に名前が残るであろう最高傑作、それがスターウォーズエピソード4であろう。

第1位:帝国の逆襲 EP5

かつて映画ランキングベスト100を作った際、シリーズものは1つのランクインとした。

その理由はそうしないと上位がスターウォーズで埋まるからだ。

スターウォーズEP4は過去最高の映画だった。

しかしスターウォーズEP5は過去最高の物語であった。

EP4は全銀河を賭けた戦いであったが、EP5はさらに父と子の物語でもあった。

父と子の物語には古来傑作が多い。オイディプス王、カラマーゾフの兄弟、海辺のカフカ、どれも傑作だ。思えばハンターハンターや進撃の巨人だってそれをモチーフにしている。

映画史上最高のシーンはどれか?

個人的にはダースベイダーが「I'm your father」と言ったシーンだと思っている。

憎むべき父の仇、全銀河を恐怖に陥れているシスの暗黒卿が実は自分の父なのである。

最大の敵が自分の父親。

これはある意味男の子に課せられた十字架でもあり、生涯その十字架と戦い続けなければならない。

スターウォーズは、単なるスペースオペラではなく、人間の内面の物語なのである。

シリーズ最高傑作は、やはりEP5以外ありえないであろう。

そして改めて思う。

スターウォーズとは最高の物語のことなのだ。