小説三国志

桃園の誓い~小説三国志第1話~

「ああ、情けない」 男は一人、立て札の前で泣いていた。 「大丈夫たるもの滅多なことで泣くではない。このような街中で恥ずかしくはないのか?」 男は声のする方を見向きもせずに言った。