2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
世界史上の出来事が中学校の歴史に乗ることはあまりないが、その数少ない例外がチャールズ一世の時代に起きた清教徒革命であろう。 今回はピューリタン革命で処刑されてしまったチャールズ一世の生涯について見て行きたいと思う。
エリザベス女王は生涯結婚もせぬまま死んだ。そのためテューダー朝はここに断絶し、テューダー朝の開祖ヘンリー七世の系譜に連なるスコットランド王ジェームズ6世が新たにイングランド国王ジェームズ1世として就任することになった。 「イギリス」としてみる…
テューダー朝最後の君主エリザベス一世が死ぬとイングランドの王家はステュアート家が代々継ぐようになり、ここにステュアート朝が誕生するようになる。 ステュアート朝の初代国王はジェームズ一世であるが、その母親であるメアリー・ステュワートはエリザベ…
海賊が英雄になる、というのは珍妙な話だが確かに世界史にはそういった例がある。 中でもオスマン帝国海軍提督としてプレヴェザの戦いを勝利に導いたバルバロス・ハイレッディンとアルマダ海戦に副官として参加したフランシス・ドレークの二人は国家的な英雄…
世界の歴史を変えてしまった戦い。 確かにそう言える戦いが世界史には存在している。 1588年イングランドとスペインの間に起きたアルマダ海戦はそういった戦いの一つだと言えるだろう。 最強と言われたオスマン帝国は16世紀前半においてプレヴェザの戦いにお…
イギリスの歴史はもちろん、世界の歴史においてエリザベス女王の果たした役割は大きい。 現在では世界で10億人を越える人間が英語を話し、学術や医学、インターネット上の事実上の公用語として機能しているが、エリザベス女王の存在がなければそうはなってお…
世界史の中でも特にイギリス史を特異なものにしているのが16世紀から18世紀初頭まで存在していた「私掠船(Privateer)」の存在であろう。
スペインの新大陸入植以来カリブの海賊たちはイギリス王室の後ろ盾のもとにその春を謳歌した。 あらゆる物事に始まりと終わりがあるように、そのような大海賊時代も終わりを告げる。 海賊たちが一人、また一人と消えていく中で、最後の登場した大海賊がいた…
世界で最も有名な海賊は「黒髭」であろう。 くろひげ危機一髪のおもちゃでも有名な海賊はだが最も海賊らしい海賊で、おもちゃのようなコミカルさはない。 本名はエドワード・サッチ、あるいはエドワード・ティーチ。 今回は史上最も凶悪だった海賊黒髭の話。
スティーブンソンの「宝島」やエドガー・アラン・ポーの「黄金虫」など海賊の隠された財宝をモチーフにした物語は多いが、その大元となったのが「キャプテンキッドの財宝伝説」である。
「バッカニア」と呼ばれた海賊たちがいる。 日本ではカリブの海賊として知られ、16世紀後半から17世紀にかけてイギリスの認可を受けてスペイン船を積極的に襲った海賊たちで、「私掠船(Privatee)」と呼ばれることもある。 バッカニアとして最も有名なのは1…
船乗りは古代から現在にかけても男性中心であることが多く、長い時代女性を船に乗せることさえ嫌がっていた。 最終最後の大海賊バーソロミュー・ロバーツは船に女性を載せただけでその乗組員は死刑という掟を定めたほどだ。 そんな状態にも関わらず、18世紀…
海賊というのは不思議な存在だ。 「賊」なのだから悪なのだけれど、必ずしもそうとは言えないところがあって、大人気漫画ワンピースのモチーフにもなっているのだけれど、海賊について考える時「正義」とは何かという点について深く考えさせられることになる…
もし三国志不人気投票を行ったら多分司馬懿はトップになるだろう。 あれだけの英傑達がしのぎを削って戦ったのに、最終的に笑ったのは司馬懿であったからだ。しかもそのやり口は陰険極まりないと言って良く、中国の歴代歴史家からもすこぶる評判が悪い。 し…
「世界史」と呼ばれる一連の流れにおいて、古代世界の中心は地中海であった。 アルファベットを考案したフェニキア人やローマ帝国、7世紀に誕生したイスラム勢力など世界の中心地は地中海であったと言っても過言ではない。 古代世界においてはローマに代表さ…
俺は30年近く少年ジャンプを読み続けているジャンプっ子で、ここ数年は何よりも「火ノ丸相撲」という漫画が好きだった。 その「火ノ丸相撲」が本日、2019年7月22日に終わってしまった。 悲しい。
今週は未だかつてないほど様々なニュースが世間を賑わせた。 特に芸能界においては激震と言ってもいい事件が続く。 2019年ももう半分以上が過ぎたが、今年起こったことだけを考えても色々起こりすぎて正直頭がついていけないのは自分だけじゃないと思う。 大…
俺は世界史の面白さをもっと世に広めたいと思っている。 そう思って始めた「俺の世界史ブログ」だが、このブログのあらゆる方面からのトップ10記事に世界史の記事が並んだことはほとんどない。 上位に並ぶのはこのブログの看板と言ってもよい「ベスト100シリ…
極端な貴族社会として知られる東晋において、琅邪の王氏と並ぶほどの勢力を誇ったのが陽夏の謝氏と呼ばれる一族だ。 中でも前秦が大軍をもって攻めてきた際に宰相だった謝安とその際司令官だった謝玄の二人の功績は特筆に値するであろう。
「書聖」と呼ばれる人物がいる。 東晋の名門貴族琅邪の王氏に生まれた王義之という人物だ。 「書」の歴史上最高傑作と言われる「蘭亭序」の著者として知られ、中華の歴史はもちろん日本の歴史においても非常に名の知れた人物についてくわしく見て行こう。
三国志が終わり、晋が中国を統一した。 しかしその治世はあまりにも短く、匈奴族の劉淵が起こした永嘉の乱によって晋はあえなく滅亡し、五胡十六国時代と呼ばれる戦国の世が再び幕を開けることになる。 www.myworldhistoryblog.com そんな中、司馬懿の子孫で…
トイストーリーは自分にとって特別な映画だ。 多分数千という映画を観てきたけれど、トイストーリーは自分の中ではトップ3に入る出来だと思っているし、好き度で言ったらトップに君臨する映画であると言って良い。 www.myworldhistoryblog.com だから「トイ…
ジャニー喜多川さんがお亡くなりになって2日が過ぎた。 俺は特にジャニーズファンという訳ではないしもちろん会ったことなどはないが、なんだか寂しい気持ちである。 一つの時代が終わった。 率直にそんな感想がある。 それと同時にジャニー喜多川さんの死や…
「武川鎮軍閥」という言葉は中国史を理解する上では欠かせない用語と言えるが、世界史の教科書で見た記憶はない。 北周の宇文氏、隋の煬氏、唐の李氏。 これらの一族に共通するのは元々「武川鎮軍閥」の出身者であったということだ。 今回は中国史の要ともい…
独孤伽羅の名前を知っている人は度を超えた中国史マニアか専門家ぐらいのものであろう。 世界史の教科書はもちろん日本ではほとんど知られることのない名前の人物だ。 しかしこの人物が果たした役割は非常に大きい
中国史上最高の名君は誰か? 後漢の創始者光武帝、宋の創始者趙匡胤、清の康熙帝、そして唐を実質的に建国した二代目の太宗。どれだけ議論を尽くしても、結局はこの4人に絞られることだろう。 世界史レベルで見てもこの4人は10の指には入る。 正直この中で序…
宦官というのは、宮刑を処された男性であるが、その存在は中国史特有のものではなく、トルコの宮中においても重用された記録がある。 その役目は皇后などの皇帝の妃の世話であり、生まれてきた皇子の世話や教育であったりする。 皇帝の後宮は基本的に男子禁…
良しにつけ悪しきにつけ、唐の全盛期を現出した玄宗皇帝の時代は世界史においても特に興味深い時代である。 この時代における唐の盛衰ぶりはあらゆる映画の展開を越えていて、実に劇的である。 もし玄宗皇帝の人生を映画化したら、クライマックスはやはり安…
「傾国の美女」として世界的にその名を知らぬ者の方が少ない楊貴妃であるが、実際に国を傾けたのは彼女ではない。 調べれば調べるほど、実は楊貴妃というのは何もしてないということが分かる。 ではなぜ彼女が国を傾けたと言われるのか? それは彼女の親戚で…
人格形成ということを考えた時、幼年期から青年期にかけて出会った人間の影響は非常に大きい。 高校時代の世界史教師が声を荒げて秦檜の弁護をしていたのを、まるで昨日のことように思い出す。 今回は4000年を超す中国の歴史において最も嫌われている人物秦…