2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
第26代セオドア・ルーズベルトが最もアメリカ大統領らしい大統領であるのに対し第28代ウッドロー・ウィルソンは最もアメリカ大統領らしくない大統領であると言えるかも知れない。 一次大戦の経験から国際連盟を設立し、平和を心から愛した大統領、それがトー…
セオドア・ルーズベルトとウッドロー・ウィルソンの間に挟まれて影の薄いイメージのあるウィリアム・タフトだが、その政策はセオドア・ルーズベルトのこん棒外交とは正反対のドル外交と呼ばれるものであり、アメリカの歴史に大きな影響を与えた。 日本では桂…
アメリカの300年に及ぶ歴史の中で、セオドア・ルーズベルとの人気は確実に5指に入るだろう。 事実ランキング好きなアメリカ人が行う歴代アメリカ大統領人気投票においてはセオドア・ルーズベルトは大体上位の常連である。 「テディベア」のもとにもなった一…
1890年代に白人から見たアメリカ大陸のフロンティアは消滅した。それでも膨張論はとどまらず、アメリカはさらなる領土を求めて海外進出をするようになる。 ウィリアム・マッキンリーはそのようなアメリカ帝国主義を象徴するような大統領である。
南北戦争後、アメリカ大統領はほとんど勝利した北部か共和党の出身者であったが、権力は腐敗するの法則通り共和党の大統領や議員は産業資本家と結びつき、人々の支持を失っていった。その結果第22代大統領には民主党のクロバー・クリーブランドが就任し、共…
アメリカ大統領を二期連続で務めた人物は非常に多い。しかし二期連続でなく二期アメリカの大統領を務めたのはクロバー・グリーブランドただ1人である。
アメリカ大統領は激務である。そしてそれ以上に命の危険のある任務である。アメリカ合衆国において何人もの大統領が暗殺された。第20代大統領ガーフィールドもそのような人物の1人で、彼が暗殺された後にはチェスター・A・アーサーが第21代アメリカ大統領と…
19世紀の後半はドイツやイタリア、日本と言った新たな国家が誕生し、フランスやイギリスが帝国主義に乗り出した激動の世紀であった。この時代にあってアメリカは「きんぴかの時代」と呼ばれる高度経済成長期にあり、急速な社会発展とともに巻き起こる諸問題…
個人的にガーフィールドというと昔の赤本に書いてあった逸話を思い出す。それはガーフィールドがどうしても勝てない同級生がいて、その同級生の家の灯りが消えるまで毎日必ず勉強した結果成績を上回ることが出来たという話だ。 残念ながらガーフィールドは大…
世界史にはかなり癖の強い人物が多い。 そりゃあ世界の歴史に名を残すぐらいだから個性的でクセが強いのは当たり前だが、その中でも特にヴィルヘルム2世のアクの強さは他を圧倒しているように思う。 今回はドイツ帝国の最盛期を築き上げ、そして世界に大きな…
ナポレオンはその生涯において40を超える戦闘に参加したというが、その中で最も栄光に満ちた勝利だと言えるのがアウステルリッツの戦いであろう。
陸軍の指揮官として最も優秀な人物は? これはかなり荒れる論議になる。人類史においては陸戦がメインであったと言え、数多くの無敵ともいえる指揮官が存在するため、最強を決めるのは非常に難しいだろう。 では海軍の指揮官として最も優秀な人物は? これは…
初代大統領ジョージ・ワシントン以来、アメリカの大統領になる人物は戦争の英雄か弁護士出身者が多い。 南北戦争直後のアメリカ合衆国第18代大統領ユリシーズ・グラントなどは前者の代表格であろう。
リンカーンとケネディには様々な共通点があると言われているが、中でも最も奇妙な符合が任期中に暗殺されたことと副大統領の名前がジョンソンであったことであろう。 リンカーン亡き後大統領になったアンドリュー・ジョンソンとはどのような人物であったのだ…
世界史の教科書はいくつかの出版社から出ているが、その中においてリンカーンの名の載っていない教科書は存在しない。高校の世界史はもちろん、中学校の歴史の教科書にも必ず出てくる上に、初等教育たる小学校の教科書にもリンカーンの名は出てくるほどであ…
アメリカ人も日本人に負けず劣らずランキング好きで、なんでもかんでも人気ランキングをつけたがるのだが、その中でも歴代大統領の人気ランキングはとても人々の興味をかきたてるものとなっている。 1位は本当に割れるらしい。フランクリン・ルーズベルト、…
どの世界史の教科書でも、フランス革命に関するページは特に厚く書かれている。にも拘わらずほとんどの人はフランス革命がどのような革命であったのかがよく分からないまま大人になったのではないだろうか。 広大な世界の歴史をわずか1年という期間で学ぶの…
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」 フランス革命の登場人物の中でも圧倒的に有名なのがルイ16世の妃であるマリー・アントワネットであろう。 恐ろしいほど現実離れしており、恐ろしいほど短絡的で、フランス革命を引き起こした犯人であり、そ…
フランス革命には、3大指導者と言われる人物たちがいる。 ジョルジュ・ダントンはそう言った人物の一人である。
「テロリズム」というと現在ではイスラム過激派を思い浮かべる人が多いし、ロシアで横行した手法、あるいは南米で繰り返される凶行を想像する人も多いことと思う。しかしその発端はフランス革命期にロベスピエール率いるジャコバン派が扇動した「恐怖政治」…
「フランス革命」とは一体なにだったのだろうか? 一般的には王政が打倒され、民衆が政治を握った出来事、主権が国王から国民に移った歴史的出来事と認識される。 しかしフランス革命がそのような綺麗にまとめられるような出来事ではないのは周知の通りだ。…
名誉革命、アメリカ独立戦争と共に世界三大革命と呼ばれるフランス革命であるが、他の2つの革命と決定的に違うのは国王が処刑された点である。 フランス革命の発端を考える時、ルイ16世が開いた「三部会」がその始まりと言える。ルイ16世はいわば改革派の国…
フランス革命が清教徒革命や名誉革命と言ったイギリス革命と大きく違う点がある。それは最終的には王政が倒れたことである。 ある意味王政が倒れたのは清教徒革命が初と言えるかも知れないが、クロムウェル亡き後すぐに王政が復古した。そしてそのままイギリ…
現代社会に今なお影響を与え続けているのが1789年に起こった「フランス革命」である。 革命が成就した背景には力を持っていた貴族や諸侯が早々にフランスから逃げ出したことが大きいが、なぜそのような事態になってしまったのか? その答えはバスチーユ監獄…
19世紀は激動の世紀であった。 世界各地で革命が起こり、世界中で帝国主義が猛威を振るい、超大国である中国が欧米列強によって支配されるという欧米優位の世界が誕生した訳であるが、その長い19世紀において、前半の主役はナポレオン、後半の主役はビスマル…
どの国の歴史にも「転換点」となるような人物が存在している。 イギリスの歴史においてはやはりヘンリー8世の時代が転換点だったのではないかと思う。
競走馬の世界において、フランスの凱旋門賞と並ぶ世界最高峰のレースに「キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS」というレースがある。 全てのホースマンにとっての永遠のあこがれで、その栄光を目指して世界中から名馬たちが参戦し、しのぎを削るそのレー…
イギリスの歴史には、4人生前に退位をした国王がいる。そのうち3人は陰謀により退位させられた形であったが、唯一自分の意思で退位したのが今回の主役エドワード8世である。 彼は恋の為に退位した。 王座を賭けた恋。 こう書くとロマンチックに見えるが、実…
ナチスドイツの暗号「エニグマ」の解読に成功したと言われているのが「イミテーションゲーム」という映画のモデルにもなったアラン・チューリングという人物だと言われている。
三国志とは元来魏の建国から始まり晋が再び中国を統一するまでの期間をさす歴史である。 しかし三国志演義をはじめ三国志の始まりは184年に起きた黄巾の乱からであり、魏の建国は実質的な三国志演義の終わりを示す。 曹操が死に、曹丕が魏国皇帝となったのが…