五胡十六国・魏晋南北朝時代
極端な貴族社会として知られる東晋において、琅邪の王氏と並ぶほどの勢力を誇ったのが陽夏の謝氏と呼ばれる一族だ。 中でも前秦が大軍をもって攻めてきた際に宰相だった謝安とその際司令官だった謝玄の二人の功績は特筆に値するであろう。
「書聖」と呼ばれる人物がいる。 東晋の名門貴族琅邪の王氏に生まれた王義之という人物だ。 「書」の歴史上最高傑作と言われる「蘭亭序」の著者として知られ、中華の歴史はもちろん日本の歴史においても非常に名の知れた人物についてくわしく見て行こう。
三国志が終わり、晋が中国を統一した。 しかしその治世はあまりにも短く、匈奴族の劉淵が起こした永嘉の乱によって晋はあえなく滅亡し、五胡十六国時代と呼ばれる戦国の世が再び幕を開けることになる。 www.myworldhistoryblog.com そんな中、司馬懿の子孫で…
よほどの三国志マニアでも、諸葛亮孔明亡き後から晋が中国を統一するまでのストーリーを知っていることは少ないであろう。 物凄く簡単に言えば、孔明の北伐を阻止した司馬懿が曹操の子孫達からクーデターによって魏の覇権を奪い、その息子達である司馬昭と司…
「竹馬の友」「断腸の思い」などの記事でも知られる東晋の有力者だった桓温という人物である。 残念ながら世界史の教科書などには一切出てこないが、中国史を語る上では非常に重要な人物であったりもする。
世界史には、歴史を変える戦いというのがいくつかある。 日本で言えば桶狭間の戦いや関ケ原の戦いなどがそうであるが、中国の歴史においてそれは淝水の戦いの戦いである。 会戦としては世界史上最大規模の戦いと言え、中国の歴史を大きく変えた一戦について…
五胡十六国時代及び魏晋南北朝時代には名将が多い。 陳慶之、楊大眼、高長恭など非常に優れた将軍は多く、その中で最も優れた将軍を選ぶとなると非常に難しい。 www.myworldhistoryblog.com www.myworldhistoryblog.com www.myworldhistoryblog.com 将軍とい…
三国志が終わり、晋の統一が崩れ、中国は五胡と呼ばれる5つの異民族と漢民族の国々が相争う五胡十六国時代へと突入した。 五胡の最初の覇者はチベット系民族である氐族であったが、その最盛期を極め、華北をほぼ統一した苻堅は東晋の首都である建康に向けて…
三国志の時代が終わり、司馬懿の孫の司馬炎が晋を作るもその勢力を維持することはかなわず、晋は西側を失い、東晋としてなんとか生き延びていた。 一時期はチベット系氐族の苻堅が強大な力を以て華北を統一、大軍をもって東晋を滅ぼしにかかったが、淝水の戦…
数多の英雄が活躍し、そして散っていった三国志の舞台は大体184年の黄巾の乱から始まり234年に諸葛亮孔明が亡くなる間の50年間の話だ。 その後の展開を知っている人は少ないと思うが、曹操が必死になって基礎を作った魏と言う国は司馬懿とその子孫によって滅…
魏晋南北朝時代には優れた君主はほとんどいないのに優れた武将は沢山登場する。 今回紹介する高長恭なんかも優れた武将の1人と言えるだろう。 日本の雅楽「蘭陵王」にも歌われ、三島由紀夫の最後の短編小説「蘭陵王」の由来ともなった名将の生涯について見て…
中国史の中で誰が一番強い?という話題になる際よく名前が挙がるのが北魏の将軍楊大眼(ようたいがん)である。 関羽と張飛が蘇っても勝てないと言われる楊大眼の強さについて見てみよう!
今の南京の前身にあたる健康の土地に都をおいた呉・東晋・宋・斉・梁・陳の6つの王朝を指して六朝と言ったりするんだけれども、その中で最も短命に終わった「斉」という国について見て行こう! ちなみに宋・斉・梁・陳を南朝ともいうのだけれども、他の南朝…
三国時代の呉に始まり現在の南京を首都とする東晋・宋・斉・梁・陳の合わせて6つの国家を中国の歴史では六朝と言ったりする。 この時代には蘭亭序で有名な王義之なんかも出て文化的には非常に発展した時代なんだけども、政治的にはお粗末な国が続いて、短命…
梁という国についてくわしく知っている人は日本にどれくらいいるだろう? 魏晋南北朝時代に存在した国の1つで、建国からわずか50年程度で滅びてしまった短命国家なのに皇帝は7人もいたダメ国家だ。 高校の歴史の教科書では「南朝は宋・斉・梁・陳の4つの国…
絶対的権力は腐敗するという言葉があるけれど、権力が大きくなればなるほどそれに応じて狂った時に歯止めが利かなくなるのが世の常なようで、権力が一極に集中している国家ではしばしばとんでもない君主が出てくるのは過去も現在も同じこと。 中でも中国とロ…