2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
古代ローマを舞台にした映画の中でも特に傑作ともいえるのがスタンリー・キューブリックが監督しカーク・ダグラスが主演した「スパルタカス」だと思う。 ローマという括りを抜きにしても世界映画史上でも100位以内には絶対に入る名作で、ローレンス・オリヴ…
3頭政治は世界史の教科書にも用語集にも出てくる超メジャーワードであるが、カエサル、ポンペイウスは知っていてもクラッススが何をしたかどんな人物であったかを知っている人物は少ないのではないだろうか? 今回はそんなクラッススに焦点を当ててみたいと…
軍人皇帝時代のローマ皇帝はいずれも不慮の死を遂げており、暗殺や病死など様々であるが、中には落雷に打たれて亡くなったカルスのような人物もいる。
あまり触れられることのない人物だが、ルキウス・コルネリウス・キンナはガイウス・マリウスの右腕であり、ジュリアス・シーザーことユリウス・カエサルの最初の妻であるコルネリアの父親でもあり、ローマ最高職のコンスルを三度にわたって経験している人物…
ローマ史にはさまざまな女性が登場する。カエサルの母アウレリウスやグラックス兄弟の母コルネリアのような賢母タイプの女性もいるが、目立つのは悪女タイプの女性である。 その最たる例がクラウディウス帝の2人の妃で、アグリッピーナとメッサリーナの悪女…
和食と言えば寿司、テンプーラ、スキヤーキだが、天ぷらはポルトガル料理のフリットが戦国時代あたりに入ってきたものだし、すき焼きにいたっては明治時代辺りから食べられ始めたのでまだその歴史は100年とちょっとな訳だが、今回行ってきた米久本店は1886年…
マクシミヌス・トラクスは危機の三世紀と言われた時期に短い間ローマ皇帝だった人物で、本名をガイウス・ユリウス・ヴェルス・マクシミヌスと言ったが、一般的にはトラキアのマクシミヌスの名前で通っている。
世界史選択者の中ではある意味有名なのがヴァレリアヌスで、日本で唯一知られている軍人皇帝の名前かも知れない。 有名になってしまった理由は、ローマ皇帝でただ1人ササン朝ペルシャに捕まってしまったという燦燦たるものなのだが、いったいヴァレリアヌス…
ローマ帝国の迷走の象徴とも言えるのが軍人皇帝時代だと言えるのだが、実は暴君や暗君は少ない。 www.myworldhistoryblog.com 暴君や暗君の出現というのはある意味国が富んでいる証拠で、余裕のない状態で暗君が出たらすぐに国は滅びてしまう。 大企業のトッ…
世界史で最も人気のある時代は後漢末期における三国志の時代だと言って良いであろう。様々な映画や漫画、小説、はてはゲーム化されるほどの人気ぶりで、日本では戦国時代と並んでファンも多い。 三国志の時代とほぼ同時代の3世紀、ローマも実は3国に分裂し…
山川の用語集によればセヴェルス帝以降、そのほかの見解において遅くともアレクサンデル帝が暗殺された後のローマは軍人皇帝時代と呼ばれる時代を体験するようになる。 www.myworldhistoryblog.com www.myworldhistoryblog.com わずか50年の間に26人もの皇帝…
英雄や名君には優秀なだけではなれない。 現代社会において官僚出身の英雄や名君は存在しない。彼ら彼女らは優秀ではあるが国を救うことなどはないし人々に光明をもたらすことはない。 アレクサンデル・セヴェルスは非常に優秀な男だった。 彼の治世の評価は…
ローマで最も嫌われた皇帝は誰であろうか? キリスト教徒から一番嫌われたのはネロ帝であったためローマの暴君と言えばネロということになっている。 でも同時代のローマ市民から最も嫌われたのは第23代皇帝のヘリオガバルスであろう。
ローマ帝国はいくつかの区分に分かれ、初期はユリウス・クラウディウス朝などと呼ばれる。 名前の由来はユリウス家とクラウディウス家の人間がローマ帝国の皇帝位を継いだからだ。 あまり一般的ではないが、セヴェルス・セプティミウスとカラカラの時代をセ…
カラカラ帝というのはずいぶん面白い名前の皇帝だが、正式名称はインペラトール・カエサル・マルクス・アウレリウス・セヴェルス・アントニヌス・ピウス・アウグストゥスとなり、カラカラというのはあだ名である。 本名だと長すぎるので誰もがカラカラと呼ぶ…
コンモドゥス帝が暗殺された後はローマ近衛隊によって擁立されたプブリウス・ヘルヴィウス・ペルティナクスがやはり近衛兵隊によって暗殺され、あろうことか次代の皇帝権を競売にかけるという前代未聞の暴挙に出る。 www.myworldhistoryblog.com 結果として…
コンモドゥス帝亡き後ローマの実権は近衛隊が握っていた。 コンモドゥス帝を葬ったとされる近衛隊長官レトーはプブリウス・ヘルヴィウス・ペルティナクスをも亡き者にした。 キングメーカーと化した近衛長官は次期皇帝権を入札制にし、ディディウス・ユリア…
賢帝と呼ばれたアウレリウス帝がコンモドゥスを次期皇帝とした理由には、親愛の情以外にも内乱を避けたかったからだという説がある。 当時のローマは広すぎた。 北はブリタニカから東はメソポタニア、西はスペイン南はアフリカまでの広汎な地域を治めるため…
元老院によって記録抹消刑に処された皇帝は3人いる。ネロ、ドミティアヌス、コンモドゥスだ。 ネロやドミティアヌスについては、再評価の動きがある。事実功績もある。 かつてローマには暴君と言われた皇帝が何人もいた。ティベリウスやクラウディウスもそう…
女の子は大体歴史が嫌いだ。 そりゃそうだと思う。 世界史でも日本史でも活躍するのは男ばかりだし、たまに出てきたと思ったら大体悪政をしたとか悪女だったとかそんな感じの人ばかりだからなぁ。 で、今回も悪女の紹介。 今回の主役ルチッラは世間では名君…
ガイウス・アヴィディウス・カシウスは5賢帝の1人マルクス・アウレリウス・アントニヌスに対して反乱を起こした人物で、当時皇帝に次ぐ地位にいたにも関わらずなぜこのようなことをしたのか? 今回はその辺りを考えてみたいと思う。
世界史の教科書に出てくる中で最も長い名前を持つのが今回の主役マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝である。 5賢帝最後の1人として、哲人皇帝としても知られ、はるか遠く中国の漢の書物に大秦王安敦としてさえ記録されている彼の人生について見て行こう…
中国春秋戦国時代に起こった「諸子百家」の中には合従連衡をその主とする縦横家と言われる派閥があった。 今回紹介する張儀は蘇秦とともに縦横家を代表する存在で、秦による史上初の中国統一に一役買った存在である。
中国の戦国時代には「諸子百家」と呼ばれるほど様々な考え方が次から次へと湧き出てきていた。 今回はそんな「諸子百家」の1つ縦横家と呼ばれる思想家の代表「蘇秦」について見て行こう!
春秋戦国時代最強の将軍は? そのような議論になったら確実に名前が挙がるのが今回の主役楽毅(がくき)だ。 小国であった燕に仕え最強国家だった斉を滅亡寸前まで追い詰めた名将について見て行こう。
田単が将軍に抜擢された時、斉の国は絶体絶命の危機だった。 敵は中国における戦国時代を代表する戦略家で三国志に出てくる登場人物などの尊敬を一身に集めることになる楽毅。 誰もが斉の国の滅亡を確信していた。 ただ一人田単以外は。
李勣という武将をご存知の方はどれくらいいるだろうか? 隋の末期から活躍し、唐の建国の功労者である凌煙閣二十四功臣の1人で、太祖李淵の時代から則天武后の時代まで活躍した息の長い武将で、中国の長い歴史の中でも特に評価の高い人物の1人であろう。 今…
ネパールというと釈迦の生誕地であることとグルカ傭兵が有名だけれども、いったいどんなものを食べているかまでは知らなかった。 貫地谷しほりさんが主演をつとめた「女くどき飯 シーズン1の第2話」で紹介されていたという由緒正しき?お店、恵比寿にあるネ…
ルキウス・コルネウス・スッラの評価は古来より論争の的となってきた。 ある人は共和政の破壊者だと言い、ある人は共和政の権化であるという。 ある人は民主的だと言い、ある人は民主主義の否定者だとも言う。 一体スッラの実像はどこにあるのだろうか? 今…
マリウスと言うと現在ではジャニーズ事務所のマリウス葉君が出てくるが、今回紹介さえていただくのは残念ながらイケメンの葉君ではなく共和政ローマ末期のイカれたおじ様であるガイウス・マリウスのことです。 ちなみに葉君はドイツの出身で、マリウスという…