海賊の歴史
海賊が英雄になる、というのは珍妙な話だが確かに世界史にはそういった例がある。 中でもオスマン帝国海軍提督としてプレヴェザの戦いを勝利に導いたバルバロス・ハイレッディンとアルマダ海戦に副官として参加したフランシス・ドレークの二人は国家的な英雄…
世界史の中でも特にイギリス史を特異なものにしているのが16世紀から18世紀初頭まで存在していた「私掠船(Privateer)」の存在であろう。
スペインの新大陸入植以来カリブの海賊たちはイギリス王室の後ろ盾のもとにその春を謳歌した。 あらゆる物事に始まりと終わりがあるように、そのような大海賊時代も終わりを告げる。 海賊たちが一人、また一人と消えていく中で、最後の登場した大海賊がいた…
世界で最も有名な海賊は「黒髭」であろう。 くろひげ危機一髪のおもちゃでも有名な海賊はだが最も海賊らしい海賊で、おもちゃのようなコミカルさはない。 本名はエドワード・サッチ、あるいはエドワード・ティーチ。 今回は史上最も凶悪だった海賊黒髭の話。
スティーブンソンの「宝島」やエドガー・アラン・ポーの「黄金虫」など海賊の隠された財宝をモチーフにした物語は多いが、その大元となったのが「キャプテンキッドの財宝伝説」である。
「バッカニア」と呼ばれた海賊たちがいる。 日本ではカリブの海賊として知られ、16世紀後半から17世紀にかけてイギリスの認可を受けてスペイン船を積極的に襲った海賊たちで、「私掠船(Privatee)」と呼ばれることもある。 バッカニアとして最も有名なのは1…
船乗りは古代から現在にかけても男性中心であることが多く、長い時代女性を船に乗せることさえ嫌がっていた。 最終最後の大海賊バーソロミュー・ロバーツは船に女性を載せただけでその乗組員は死刑という掟を定めたほどだ。 そんな状態にも関わらず、18世紀…
海賊というのは不思議な存在だ。 「賊」なのだから悪なのだけれど、必ずしもそうとは言えないところがあって、大人気漫画ワンピースのモチーフにもなっているのだけれど、海賊について考える時「正義」とは何かという点について深く考えさせられることになる…
「世界史」と呼ばれる一連の流れにおいて、古代世界の中心は地中海であった。 アルファベットを考案したフェニキア人やローマ帝国、7世紀に誕生したイスラム勢力など世界の中心地は地中海であったと言っても過言ではない。 古代世界においてはローマに代表さ…