アヴェンジャーズ以来すっかりマーベルヒーローズにはまってしまった。
中でもキャプテンアメリカはいつの間にか俺の好きなキャラクターになってしまったようだ。
傑作までもう一歩の素晴らしい良作
この映画は非常に良かった。表題にあるウィンターソルジャーは全然出てこなかったのだが、中盤はウィンターソルジャーが何者なのかということがまるでミステリーのようになっていて、よくこの脚本を書いたと感心したくなる出来だった。
この記事ではこれからネタバレを含んでしまうので、まだ見てない人は是非ネタバレ前に見てほしい。
アマゾンの評価だと星3.5ぐらいと評価が悪かったので心配だったが、低評価レビューを見てみるとDVDの発送が遅いだの吹き替えが良くないだの映画の内容とは関係のないことばかりだった。頼むから映画の内容に関係のないことは書き込まないでくれよと思うのは俺だけではないはず。
で、映画の話に戻ると、どうして傑作まであと一歩なのかというと、サミュエル・L・ジャクソンが結局死んでなかったからである。
実は生きてた系は多用しすぎると興ざめになってしまう。正直この点がこの映画の評価を大きく落としていると思う。
同じ死んだと思っていたけど生きていた系でバッキーの登場の仕方は良かった。
この登場の仕方なら納得だ。
でも、決着が着かなかったのでやはりこの点もマイナスになってしまう。
スターウォーズ帝国の逆襲だってダースベイダーとの決着はつかなかったじゃないかという意見もあるだろうし、まぁ、そうなんだけど、この映画の見どころってかつての親友同士がお互いに殺し合いをしてしまう悲しさな訳で、帝国の逆襲とはだいぶ違う。
別に両方ともお亡くなりになればよかったということが言いたいのではなくて、これはマーベルだけじゃないんだけど、人は死ぬ訳で。出会いがあるから別れがあって、別れがあるから出会いが尊い訳で、キャプテンアメリカの今回の前半の良さは、キャプテンが70年間眠りについている間に多数の仲間や恋人との別れを体験しなきゃいけない物悲しさが出ていたからで、だからこそバッキーが生きていたことの意味が大きくなってより悲しい訳さ。
この映画はやはり悲しくなきゃいけない。
なにせ全快のキャプテンアメリカの最期は何か物悲しかった。
結局ダンスの約束をしていたのにダンスできなかったからキャプテンアメリカの第一作は良かったんだよ!
それでいてアベンジャーズにキレイにつなげられていたとも言える。
今回はそう意味で「余韻」が足りなかった。もう少しでマスターピースになれたのになぁと思うとなんか惜しい感じがしてしまう。
あとは、ロバード・レッドフォードがなんでヒドラの一員なのかとかもう少し説明が欲しかった。ヒドラはドイツで作られた秘密結社な訳でさ、どういう風に勢力を拡大させていったかとかも少しでいいから見せてほしかった。
アメリカの軍事組織のトップにいわばスパイが就任してしまった訳だからね。でもまぁ、そんなことしてたら映画が長くなってしまっただろうし、その辺りは仕方がないか。
ただ、ロバート・レッドフォード演じるアレクサンダー・ピアーズの役がちょっとよくわからなかった。ノーベル平和賞を辞退したりインサイト計画で何をしようとしてたり色々やってたけど、結局何がしたかったんだろう?と。
まぁ、それはショッカーとかの時代からヒーローもののお約束だから仕方がないか。
1つだけ確実に言えることがあるとすれば、やはりスカーレット・ヨハンソンは美しかったということぐらいだな!