2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

クルスス・ホノルム!ローマの名誉あるコースについて解説!

共和政ローマにおいて王はおらず、その政治は基本的には元老院の助言を受けながら実際には1年任期の2人の執政官が行うことになっていた。 執政官を始め多くの要職は無給でそれを行うようになっており、コンスルに至るまでの出世コースは「クルスス・ホノルム…

古代ローマ最高の歴史家タキトゥス

現在「ローマの歴史」と知られている事柄のうち、初代皇帝アウグストゥスから3皇帝時代においてまでの期間においてはほぼタキトゥスの記述が採用されている。 タキトゥスの著作はそのままローマの歴史であり、我々はタキトゥスを通してローマの歴史を知る訳…

「ローマ皇帝記」を書いたガイウス・スエトニウス・トランクィッルス

ローマの歴史を記した歴史書の数は結構多い。 スエトニウスの遺した「皇帝記」もローマの歴史を遺した貴重な史料だと言える。 皇帝記に書かれた皇帝はユリウスカエサルからドミティアヌス帝までの12人。 スエトニウス自体はトラヤヌス帝の時代からハドリアヌ…

「ローマ帝国衰亡史」を書いたエドワード・ギボンの生涯

後世におけるローマ史の研究家と言えばドイツのテオドール・モムゼンとイギリスの歴史家エドワード・ギボンの2人の名があがる。 今回は「ローマ帝国衰亡史」を書いたエドワード・ギボンの話。

歴史学を変えた男!世界を代表するローマ史家テオドール・モムゼンについて

ローマの歴史を語る上で外せないローマの専門家が何人かいる。 テオドール・モムゼンはその筆頭であり、歴史というもののとらえ方を根本から変えて行ったと言っても過言ではない人物だ。 例えばモムゼンによって名誉を回復した人物にティベリウスなどがいる…

はてぶ1000以上の記事の中でも特に傑作記事を集めてみた!歴代で最高にはてぶを集めた記事とは?

先日こんなエントリーが話題になっていた。 gigazine.net 各種SNSにおいて物凄い勢いで拡散され、はてぶは4000に到達しそうな勢いである。 この記事を読んでふと、今までで一番はてぶされた記事ってどれなんだろう? 1000はてぶ以上されるような記事ってどん…

SPQR!ローマそのものと言っても良い元老院(セナートゥス)について徹底解説するぜ!

古代ローマの歴史において特に異質だと言えるのが元老院の存在であろう。 古代の国家においてはオリエント的な専制君主制が一般的であったし、民主制と言ってもギリシャ諸国家には元老院のような組織は見られない。 ローマとは一体なんだろう? ローマとは、…

古代ローマにおける記録抹消刑(ダムナティオ・メモリアエ)について解説するぜ!

現代の法律の基礎を作ったのはローマ人である。 表現の自由や私有財産制、経済活動の自由や信教の自由など、基本的に現代で当たり前とされている諸権利はローマ人が法文化したものであり、それをもとにイギリスやフランス、アメリカやドイツなどの法律が作ら…

東中野のアフガニスタン料理専門店「キャラバンサライ包(パオ)」に行ってきた!リーズナブルでさっぱりしていてとてもおすすめ!

インドとトルコの間に挟まれる形となっているのが中央アジアで、古来より様々な民族が紛争を繰り返してきた地でもあるアフガニスタン。 古くから遊牧民族が興亡を繰り返してきただけあって羊の肉がメインの食材になっており、トルコ料理とインドのスパイス料…

東ローマ帝国最高の名将ベリサリウス

人材の質は常にその国家の命運を分ける。 ローマ帝国があれほどまでに強大になったのも共和政、帝政と優秀な人材が出てきたからであるし、また社会構造的にどのような民族や価値観、宗教観をもったものでも活躍できるシステムが整っていたからであろう。 ホ…

ビザンツ帝国最大領土を達成したユスティニアヌス帝の業績と生涯について

テオドシウス帝が死んだあと、ローマは東と西に分断された。アルカディウスが継いだ東ローマ帝国はコンスタンティノープルに都をおき、もはやローマをその領内に入れることはなく、ビザンツ帝国という呼び名で呼ばれることも多い。 そんなビザンツ帝国にあっ…

東ゴート族の長!大王と呼ばれたテオドリックについて

476年に西ローマ帝国が消滅して以来、ローマはオドアケルの許で平和な時代を享受していた。 しかしそのことに業を煮やした東ローマ帝国は毒には毒を以て、つまりゲルマン人にはゲルマン人をぶつけることで問題の解決を図ろうとしたのである。 そのための白羽…

ローマを包囲した男!西ゴート族の王アラリック

テオドシウス帝以降のローマ皇帝で教科書に名前の載っている人物はいないがこの時期のゲルマン民族の長達の名前は結構載っている。 この時期に頭角を現した人物たちが後のフランスやスペイン、ドイツを作っていくのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、…

パックス・バルバリカを創出した男オドアケルの生涯について

西ローマ帝国を滅ぼした男として世界史の教科書には必ずと言ってもいいほど名前の載っているオドアケルだが、実は詳しいことはよくわかっていない。 テオドシウス帝によってローマの文化や風習が徹底的に破壊されてからは歴史を遺すという文化も共に廃れてし…

実は教養の高いフン族の王アッティラの生涯とカタラウヌムの戦いについて

ゲルマン人の大移動がローマ滅亡の原因となった訳だが、そのゲルマン人の大移動はモンゴル系騎馬民族フン族の圧迫によって始まった。 ゲルマン人は凶暴で強力なフン族と戦うぐらいだったら弱体化する一方のラテン民族を相手にした方が万倍楽だと感じた訳であ…

476年西ローマ帝国滅亡!ホノリウス帝からロムルス・アウグストゥス帝までの教科書では語られない治世について解説するぜ!

世界史の教科書には、「テオドシウス帝の亡き後ローマは東西に分裂し、西ローマ帝国は傭兵隊長オドアケルによって476年に滅ぼされた」とだけ記載してある。 この記述は世界中で共通であるらしく、ローマ帝国がどのように滅びたのかを解説している歴史教科書…

アヴェンジャーズ/インフィニティウォーは世紀の凡作という感想

う~ん、色々酷い・・・

ローマ歴代最高の将軍グナエウス・ドミティウス・コルブロについて

後に暴君として知られるネロも、最初の5年間は善政で知られている。 その時期にセネカと共にネロを支えた人物の1人が今回の主役であるグナエウス・ドミティウス・コルブロという人物であった。 ネロが暴君として知られるのはキリスト教徒を迫害したことも…

マイティ・ソー/バトルロイヤル(ラグナロク)はそれ単体ならとても面白いという感想だが・・・

原題は最終戦争を表す「ラグナロク」なのに邦題はバトルロイヤルなのはこれ如何に?

マイティ・ソー/ダークワールドは面白いけどよくわからないという感想だった。

前作「マイティ・ソー」ですっかりソーのファンになったので2作目も見てみた。 やはりナタリーポートマンが美しい映画だった。 www.myworldhistoryblog.com

ローマ最後の名将!非業の死を遂げたスティリコについて

紀元395年、テオドシウス帝が亡くなるとローマは2分割された。 東側を長男のアルカディウスが統治し、西側を次男のホノリウスが統治する。 世界史の教科書にはこれ以上のことは書いていない。 実はこの時まだアルカディウスが18歳、ホノリウスが10歳…

第11代ローマ皇帝ドミティアヌス帝は果たして本当に暴君なのだろうか?

ドミティアヌス帝に関してはあらゆる資料に辛辣な評価が寄せられている。 これらの根拠となっているのがタキトゥスやスベトニウスと言ったローマ歴史家の記述及び死後において元老院が記録抹消刑に処していることが原因である。 元老院が記録抹消刑に処した…

隠れ名君!ローマ帝国第10代皇帝ティトゥスの善政について

ティトゥスはウェスパシアヌスから始まるフラヴィウス朝と言われるローマ帝国の第2代目にあたる皇帝で、その治世は2年間しかなかったにも関わらず強烈な事件やその善政で名の轟いている皇帝である。

東京駅付近でおいしいハンバーガーやパンケーキを食べたいならバビーズヤエチカがおすすめ!

東京駅付近で朝ごはんを食べたい、モーニングをしたい! でも美味しいのじゃなきゃ嫌だ!という人におすすめなのが今回紹介する「バビーズヤエチカ」だ。 東京駅から直通で行ける八重洲地下街にあるお店で、もちろんモーニングじゃなくてランチでもディナー…

再びローマに光を取り戻した第9代目皇帝ウェスパシアヌスの評価はもう少し高くても良いと思う

ネロやテオドシウス帝の載っていない世界史の教科書は少ないが、ウェスパシアヌスの名前が載っている世界の教科書は俺の知っている限りない。 それはウェスパシアヌス帝の時代には目立ったことがなかったからであろう。 だが、目立ったことがなかったという…

食べることが大好きだった第8代ローマ皇帝ヴィテリウス

ラテン語ではバビブベボの発音をしないので「ウィテリウス」というのが正しいようだが、このブログだとミネルヴァとかネルヴァとか思いっきりヴァと発音しているのでヴィテリウスとした。 ネロ帝が死んだ後、1年で3人の皇帝が死ぬという所謂3皇帝時代がや…

その治世わずか3か月!ローマ帝国第7代皇帝オトー

オトーはネロ帝が亡くなった後の1年間で3人の皇帝が変わる「3皇帝時代」に皇帝位にあった人物の1人だ。 古くからネロと親しくしていたが、ある件からネロと仲たがいしてしまう。

第6代ローマ皇帝ガルバのあまりにも短い治世について

ネロ帝が死に、ユリウス・クラウディウス朝と言われた政体は崩れた。 ネロの生きている間の政治的混乱も相当なものだったが、ネロが死んだ後のローマの混乱はそれをはるかに上回るものであった。 わずか1年で3人のローマ皇帝が変わるという未曽有の危機と…

アヴェンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンを見た感想と評価

最近マーベルの映画にはまっている。 ハマりすぎて「マーベルVSカプコン3」のゲームを買ってしまったぐらいだ。 さて、アヴェンジャーズ第二作となるエイジ・オブ・ウルトロンなんだけど、これはある意味人間の好奇心が生んだ敵であり、人類そのものが生み…

キャプテンアメリカ/シヴィルウォーを見た感想と評価!本当の敵は誰だったのだろうか?

アヴェンジャーズとキャプテンアメリカの物語は一続きなんだな。 スパイダーマンとかもそうだけど、アメリカのヒーロー観みたいなのは年と共に変わって言っている。 昔のヒーロー観は完全に「スーパーマン」だった。 今のヒーロー観は、「Mr.インクレディブ…